暖かくなるにつれて増えてくるiPhone修理が「水没修理」でございます。
・海外旅行中に海で落としてしまった。
・突然の雨でカバンごと濡れてiPhoneが動かない。
・洗面台に一瞬浸けてしまった。 などなど
水没の原因はさまざまですがiPhoneの中に水が入ると分解をして洗浄を行います。バッテリーや画面パネルなどが壊れていると部品の交換が必要になります。
それでも直らない場合は「基板」が水濡れによって壊れてしまっていると基板修繕が必要になってきます。
■ 症状 iPhone8 水没し電源が入らない
■ 作業時間 2時間
ご依頼のiPhone8。水没して電源が入らなくなったようです。他社様で洗浄と部品の仮組みをしてもらったようですが、それでも電源が入らず「基板が壊れていてうちで修理出来ません。」と修理不可の診断だったようです。
iPhone内のデータがどーしても必要なお客様だったため弊社AppleJuiceへご依頼を頂きました。
内部は浸水の跡がクッキリと残っています。
画面パネルの裏にもクッキリと跡があります。跡の感じからして恐らく海水かプールでの水没だと思います。
特に海水の場合は水没から時間が経つとサビが広がってしまうため、なるべく早く洗浄と修理を行う必要があります。
基板を検査していくと原因箇所の特定が出来ました。
データを保存しているNandFLASH(ナンドフラッシュ)へ3Vの電流が流れる回路の途中のコンデンサが水濡れにより破損し電気が流れない状態と分かりました。
まずはここを修理し他にも破損しているコンデンサがありましたのでそこも修理を行いました。
基板修理をひと通り行い無事に起動するようになりデータのバックアップもとれる状態になりました。
一応正常に動作していますが、一度水没してしまったiPhoneはいつまで使用できるか分からないため日頃からバックアップをこまめにして頂き、使えるまで使用して頂くのが一番かと思います。
- 修理内容
- iPhone基板修理・データ復旧 / 水没修理 / 起動不良