こんにちは、AppleJuiceです。
弊社ではiPhoneの基板修理やiPadやiPodなどApple製品の
様々な機種、症状に対応しておりますが日々お問い合わせが
多い機種がMacbookの修理です。
お仕事や学業で使用されている方が多いようで突然壊れてしまい
とても困っている…そんなお客様の声もよく耳にします。
今回ご紹介するのがMacbook Pro13inch 2016年 (A1708)の
バックライト故障し開くと真っ暗になってしまう症状の修理事例です。
お客様は落下や水没等、思い当たる損傷が無いとの事でした。
お客様ご自身でPRAMリセットをかけたそうですが一瞬点いて、
また元の状態に戻ってしまうと仰っていました。
↑こちらが修理前。
光を当ててよーく見ると薄っすらと映像が見えますがパッと見ただけでは
真っ暗でほぼ何も見えません。
↑画面を閉じて、少しだけ開いてみました。
分かりにくいですがこの角度で開くと映像が普通に見えます。
↑もう少しだけ開いてみました。
まだ映像は見えていますが液晶下部に黒い染みのようなものが
いくつか見えるかと思います。これはバックライトが故障していると
現れる症状です。ここで通常通り開くと1枚目の写真の様に真っ暗に
なってしまい、再び何も見えなくなるのです。
↑早速、分解していきます。
写真は開封してすぐの本体です。
バッテリーや基板、ケーブルやファンなど様々なパーツが
ギュッと詰まっていますね。
↑液晶を外しました。
今回の故障原因はバックライトの機能を動かしている
ケーブルに問題があるのではと疑っている為、
早速ケーブルを確認してみます。
↑ピンセットでつまんでいるのがバックライトのケーブルです。
パッと見た限りでは異常は無さそうですが…
↑顕微鏡でケーブルを拡大してみました。
ケーブルの黒い部分とその先にある銀色の部分との境目あたりに
ぱっくりと亀裂が入っていました。
これではバックライトが正常に機能しないのも当たり前です。
断線してしまった原因はケーブル自体の経年劣化によるものです。
他のモデルではケーブルの配置や構造が異なり、断線されにくい為に
このような断線はこの機種の特徴です。
↑原因が特定出来たので早速、修理に取り掛かっています。
修理の方法としてはケーブルの中にある導線をはんだで
繋ぎ直していきます。その為、まずはケーブルの黒い部分を少しずつ削り
中の導線をむき出しにしていくのですがこの時点でだいぶ細かい作業となります。
↑削った箇所を顕微鏡で拡大。
オレンジ色の導線が何本か見えるかと思います。
これをこれから、1本1本繋ぎ直していきます。
↑繋ぎ終わりました。
切れてしまった部分同士を髪の毛より細いエナメル線で
はんだ付けをして繋ぎ直しをしています。
導線同士の間は約0.5ミリという細かさなので、
画像は顕微鏡で最大限に拡大していますが実際は顕微鏡で見ても
非常に細かく大変な修理になります(^_^;)
↑最後の仕上げです。
導線同士がショートするのを防ぐ為にコーティングをしています。
※緑色の液体がコーティング剤。
これでケーブルの修理は完了なので元の状態に組み上げていきます。
↑修理完了です!!
通常通りに開いてもしっかり映像が映り、黒い染みも無くなりました(^^)
今回の修理は約1時間30分程度の作業時間でしたが、これは経験と技術、そして
修理環境が整っていてこその時間なので経験や技術が不足していると時間以前に、
より症状を悪化させてしまいますので決して真似はせずに、
お困りのお客様はAppleJuiceへまずはご相談下さい!m(__)m
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