突然電源が入らなくなったiPhoneは、基盤修理が必要な可能性が高く、分解して不具合を特定することになります。電源が入らない症状は、水没や落下ならまだ原因を特定できますが、何の前触れもなく急に電源が入らないケースは原因特定が難しく分解が不可避です。
基盤修理が必要な不具合の症状
不具合はソフトウェア的な問題のケースもありますが、時間を置いても電源が入らない、バッテリーを充電し直しても駄目となればお手上げです。そんな状態のiPhoneはハードウェア的に故障している可能性があるので、基盤修理を前提とした分解と不具合特定が必要不可欠です。
水没であれば、水の侵入による電源周りの故障が疑われますし、落下も衝撃によって部品の脱落や接触不良などの可能性が考えられます。しかし、突然電源が入らない症状は使用中に原因があるとは限らず、製造時の不具合が後になってあらわれるケースもあります。
こればかりはメーカーも特定するのは難しく、ましてやユーザーがiPhoneを見ただけで不具合が潜んでいると知るのは不可能でしょう。つまり電源が入らないなどの症状があらわれて初めて、基盤修理が必要なくらいの問題が潜んでいたことが分かるわけです。
修理が高額だったりデータを取り出したい場合はメーカー以外も検討を
基盤修理には分解と基盤を調査する技術、修理の技術が欠かせないので、非常に高度な作業になります。メーカーが基盤修理をする場合は、有償だと高額になる可能性がありますから、なるべく保証期間中に修理に出すことをおすすめします。
保証期間が過ぎていたり、メーカー修理の金額が高額になる恐れが強い時は、メーカー以外の修理店で見てもらう方法もあります。ただ基本的にはメーカー修理が無難ですし、保証が有効であれば迷う必要はないでしょう。
やはり、技術的にも修理に使用する部品的にも、メーカーに任せた方が安心なのは確かです。メーカー修理は、設計や製造を行ったメーカー自身の技術者の手で行われますから、信頼性に疑う余地はないです。万が一修理後に問題が再発しても、メーカーの責任で対応してくれるはずです。
とはいえ、メーカー修理も万能ではなく、データが保証されるとは限らないので注意が必要です。普段からクラウドストレージなどにデータのバックアップを取っているなら安心ですが、バックアップの習慣がない人は要注意です。
データを保護しつつ修理を受けたいのであれば、メーカー以外の相談先も含めて選択することになるでしょう。いずれにしても、電源が突然落ちて二度と入らなくなるような症状は深刻ですから、いつ発生しても大丈夫なように普段から備えることが大切です。